寒い時期は事故に注意！家のお風呂での対処法

寒い季節になってくると、温かい家のお風呂でゆっくり寛ぐのは至福のひと時です。
しかし、そのような憩いの場所が、時に命にかかわるような危険な場所になってしまうかもしれません。
寒い脱衣所やお風呂場から一気に熱いお湯に飛び込んで一息つく、実はこれはとても危険な行為なのです。

家の風呂が寒いとこんな危険性がある！

ヒートショックという言葉を聞かれたことがある方も多いでしょう。
入浴中の死亡事故は冬場に多く、その原因のほとんどがヒートショックによるものといわれています。
ヒートショックとは、急激な温度の変化によって血圧が急変するために起こる疾患のことで、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こして最悪の場合、命を落とす危険性もあります。
リビングや自分の部屋は暖房が効いているけれど、脱衣所やお風呂場は寒いという状況では、急に暖かい部屋から寒いところに移動することによって、体が急激に冷えてしまいます。
すると熱を逃がさないように体中の血管が縮み、血圧が一気に上昇します。
その状態で熱いお湯に浸かることによって、今度は血管が広がって血圧は急激に下がりますが、このように短時間で血圧が大きく変動することが体にとって大きな負担となるのです。
めまいをおこして転倒したり、気を失って浴槽で溺れてしまう危険もあるため、事故をおこさないためにはしっかりとした対策をとる必要があります。

家の寒いお風呂を暖かく！さまざまな対処法

ヒートショックによる事故を防ぐためには、急激な温度変化を起こさないようにするというのが最大の対処法です。
簡単な方法としては、入浴前にお風呂の蓋を開けておき、浴槽にお湯を溜めるときにシャワーを使ってみるとよいでしょう。
高い位置からお湯が注がれることでお風呂場が蒸気で満たされ、全体の温度が上がります。
換気のために窓を開ける習慣がある方は、入浴前には窓を閉めておくようにするとよいでしょう。
換気扇も同様に入浴時には止めておき、外から冷たい空気が入ってくるのを防ぐことが大切です。
脱衣所にハロゲンヒーターなどの暖房器具を置くのも、入浴前に服を脱ぐ時だけでなく湯上りの体を冷やすのを防ぐことができるためおすすめです。
本格的な対策をしたいという方は、リフォームを検討されるのもよいでしょう。
浴室に断熱材を入れる、浴室暖房や乾燥機を導入する、浴室をまるごとユニットバスに交換してしまうなどのリフォームで、寒さをやわらげるだけでなく日々の快適性もあがります。
脱衣所や浴室を暖かくするのが一番の対処法ですが、それだけでなく熱すぎるお湯に長く浸からない、浴槽で勢いよく立ち上がらない、入浴前にはご家族に一声かけるなどのちょっとした心がけも事故防止につながります。

まとめ

寒いお風呂場は、くつろげないだけでなく重大な事故になる危険性もあります。
しっかり対策をして、安全で快適な入浴を楽しみましょう。
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