久留米市内の台風と不動産
令和2年9月台風9号と10号が九州地方に接近しつつあります。久留米市内は・・・
毎年この時期になると怖い災害が台風です。台風9号が近づきつつありますが、久留米市内では近年、強風はあれど、それほどの被害はないと思われます。ただ、10号が昨日発生し、台風の進路は福岡県を通る可能性が濃厚です。
久留米市内では近年台風での大きな被害は発生しておりません。他の県外の方には申し訳ないのですが、ここしばらく台風の被害はよその地域が中心で、直撃しなくて良かったと思うばかりでした。
大きな台風と言えば平成3年に久留米市内を直撃した台風がございました。台風17号・19号です。この年の事は29年前にはなりましたが、よく覚えております。この17号と19号の間に私の長女が誕生した時期でした。
久留米市内では大停電が起こり街中(西鉄久留米駅周辺)は電気の復旧が早かったのですが、郊外の地域では3日~4日電気が使えない日がございました。また、家屋の屋根が大破し道路にその破損した瓦が散乱し瓦道が出来ておりました事が今での鮮明に思い出されます。久留米市内では屋根のない家が多く見受けられ、雨をしのぐ為のブルーシートを利用されたている家屋をよく見かけました。人聞きではございましたが、ブルーシートの盗難も多く発生したそうです。
当時の私は地元久留米の不動産会社で不動産の賃貸と管理を担当しておりましたが、電話が鳴りやむ事がなく電話の大半が台風による家屋の不具合に関してのご連絡多く受けました。受けた内容は
1、水が出ない(マンション等への水を供給するポンプが作動しない為)
2、雨漏れがして家財道具が損傷した
3、近隣の瓦や看板等が風で自宅の窓ガラスに直撃し窓ガラスが割れた
4、etc
一日の業務がこの電話対応と業者の手配に追われ、他の業務が出来なかったこと、また数日はこの電話対応と処理の日が続いた事を今でも忘れません。それよりしばらくは大被害をもたらす台風の被害は久留米市内では起こっておりませんでした。ただ、私は過去の経験より、今でも台風が来ると怖いと感じて思っております。
築年数が30年以上経過した中古の住宅等のお取引をする際に過去の修復履歴で雨漏れがあったか?どうかの?記載をする項目がありますが、久留米市内の家屋はこの時期の台風による雨漏れがあった告知される売主様が多く居ます。それは仕方ないですと応えるも告知書には記載します。それだけ平成3年の19号は凄い台風でした。
令和2年度は台風の少ないと思っておりましたが、台風10号が近づいて来ております。私の経験した平成3年の19号より勢力の強い台風の様です。災害は突然に起こります。今回も100%直撃とは断定できませんが、台風が来ている時間はなるべく外出をせずに自宅待機をされることをお勧めいたします。
備えあれば患いなし
台風に備えた対策を早めにお取り願います様にとご推進致します。
■戸建にお住まいの方
①外に置いてある風で飛ぶ物は倉庫等に保管した方が良いです。
②雨戸がある場合は雨戸を閉めて下さい。
③水害の被害が近年多発しております、水害の恐れがある方は非難を
■マンションにお住まい方
①戸建に比べて被害が少ないとは思いますがバルコニーに設置してあるプランター等は室内へ
②高層階にお住まいの方はエレベーターが止まる可能性があります。飲料水・懐中電灯等は予めご準備し建物外への出入りを避けた方が良いです。
最後に物件を購入時に火災保険を加入されておられる方が大半かと思いますが、もし更新されてないご所有者様は早急に加入されておいて下さい。賃貸の家財保険も重要で、更新されてないお客様は要注意です。平成3年の台風時は入居者が家財保険に入る方は少なく、強制でもなかったのですが、今は契約条件に入ってます。更新忘れの方は早めに仲介してもらった不動産会社又は管理会社へご連絡して頂き、加入しておいて下さい。
今も私は台風情報を確認しております。台風の経路等を見ております。なるべくなら直撃を避けて欲しいと願うも、自然の力には勝てません。また、8月にご仲介させて頂いた、中古住宅を購入されたお客様も2名ほど、リフォーム中です。なるべく直撃を避けて欲しい想いとお客様全ての大切なマイホームに被害のないことを願っております。
この記事は令和2年9月2日PM6時に作成してます。今後の台風の経過に伴い変更する場合もありますことを予めご承知置き下さい。
令和2年9月9日 更新
9号、10号と台風が通過したものの、久留米市内では大きな被害はございませんでした。こと10号に関しては過去最大?過去に経験したことのない災害の発生?と不安要素も多かったのですが、大きな被害もなく無事に終わりました。ただ、強風だったのは間違えなく事で被害がゼロではなかったと言えます。私のお客様で8月に中古住宅を購入されて、現在リフォームを施工されてある方もいらっしゃいましたが、購入されて早々にご心配だったと思います。また8月にご契約をされて9月に引渡を行う予定のお客様が3組いらっしゃいますが、こちらの購入物件の被害はございませんでした。
引渡し前の天災地変での家屋等の被害が生じた場合は、売主様の責任と負担で修復し引き渡す条件となっております。その場合は引渡日の期日を経過しても売主様、買主様双方意義なく待つしかないとなっております。災害のあわれた売主様の家屋は売主様の保険で修復する事になり、そのお手続きに時間も要しますし、災害後の修理をする業者も手一杯でいつ修復できるのかさえ未定になるでしょう。最悪、全損、倒壊等が生じた場合は白紙解除にもなります。想像するだけでもみんなが肩を落とす内容になると言えます。
災害にはマンションが強い?
今年も水害被害がございました。家屋の浸水やお店の浸水したエリアもあります。今回の様な台風もまたいつ来るか解りません。その点ではマンションは戸建と違って災害には強いと言えます。故に火災保険も格段に安くなります。災害にはマンションは強いと言えます。ただ、私はマンションで暮らしており、今回の台風で不安だったのが、停電でした。停電になる事で街頭が消えて暗くなることと、何よりエレベーターが動きません・・もし停電になれば高層階の出入りは大変です。私は14階に住んでますので降りるのは良いとしても階段で14階までもはとても大変です。何より今回の台風での影響がなくて本当に良かったと思います。
人は自然災害には勝てません。不動産をご所有してる方は火災保険は必須です。9月は台風到来の季節であり、風災、水災等の保険の見直しをしてみるのも良いと思います。